論点思考
今日は「論点思考」の紹介をしたいと思います。
コンサルファームの新卒採用を受ける前に1回読み、今もちょこちょこ読み返している本です。
この本では、論点思考とは何か、それがどうして必要なのか、どうすればそれができるようになるのかを筆者の経験を交えながら解説されています。
筆者はBCG(ボストンコンサルティンググループ)の日本支社代表を経て、早稲田大学ビジネススクールにて教授を務めている方です。
コンサル界隈では読んでいない人はいないというくらい有名な本だと思いますので、紹介もくそもないと思いますが、思考の整理という目的で書きます笑。
特に、今回は自分がこの本を通じて何を学び、それをどう活かしていけるのかというところにフォーカスしていきたいと思います。
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学び
論点とは何か?
論点とは“解くべき最も重要な問い”のことである。
企業には数多くの経営上の問題が存在していて、それらを限りある時間や資源で全てを解決することは不可能である。
ある目標を定め、それに対して障害となっている最も重要な問い、すなわち、これを解決すれば効果が高いと思われる問いが論点と言える。
この本の中では、ビジネスにおいて、もっとも大切なことは「何をやらないのか」を決めることであると言っている。
いかに、解くべき問い(優先順位・重要度が高い)を見つけ出し、そこに資源を投入するかが大切ということだろう。
世間には問題解決の本が溢れている。だが、重要なことはどの問題をまず解くのか、すなわち、論点を定めることだ。なぜなら、最上流の問題設定を間違えていたら、そこに費やしていた時間や労力は無駄になってしまうからである。
なぜ論点を設定することが大切か?
それは、有限なリソースを効率的に企業活動に投資し、最大の効果(売り上げアップ、利益向上、コストカットなど)を得るためであると言える。
じゃあ論点を設定することが確かに大切なのは分かった。
具体的にどのように論点を設定していけばいいのか、すなわち論点思考すればいいのかというところが次に気になってくると思う。
どのような心構えで論点を設定するか?
論点を設定する際にはまず与えられた問題が本当に問題なのだろうか?と疑うことが大切である。多くの人がクライアントや上司から投げられたものを何とかしようとするが、先ず一旦それが本当に問題なのか、なぜそれが問題なのかをしっかり考える必要がある。
コンサルタントであったら、クライアントから投げられた課題が本当に論点なのだろうか(解くべき最重要課題なのだろうか)、事業会社だったら、上司からお願いされた仕事が本当にやるべきことなのだろうか、なぜなのか、その仕事の背景は何かと一度疑う姿勢が大切だという。
上司から頼まれた仕事をやったものの、あまり評価されないのは、論点設定が間違っているからであると筆者は言う。
仕事をしたことがないので分かりませんが、上司が意図する目的を満たしていない作業になってしまっているということでしょうか。
また、筆者は次のようにも語っている。
論点思考は経験がモノをいうので、若手のうちからそれを意識することで、マネジメント層になったときに、正しい論点設定が行える可能性が高まる。
何も指示を与える上司だけが、この論点思考を身につければいいという話ではなく、論点思考力は経験なので若手の内からそれを心がけることで、自分がマネジメント層になったときに、それを実行できる可能性が高まるということらしい。
論点設定を行うステップ
論点思考を行う上で、覚えておきたいのか、以下のステップである。
①論点候補を拾いだす
②論点を絞り込む
③論点を確定する
④全体像で確認する
これらを①〜④で順番に行うこともないし、全てを行うこともない。いったりきたりすることもあるし、そのとき次第である。
繰り返しになるが、論点を見つけるには本当にそれが論点なのか?と疑うことが必要である。ある人からこれが問題であると言われた際に、なぜか?と繰り替えし問う姿勢が大切。
論点を見つけるにはとりあえず、当たりつけてみる。これが問題なのではないかと。
また、一つの方法として、その人(クライアント)が問題意識を持っていない分野に注力するのもいいかもしれない。
また、論点設定を行う際にはなぜ?を5回繰り返す。
それによって、考えを深めることができ、なぜそれが論点なのかとうところについて腹落ちさせやすくなる。
論点らしきものが出てきたとき、どのように問題を検討するか?
論点らしいものが見えてきたとき、筆者は次の3つのポイントで問題を検討するという。
①解決できるか、できないか
②解決できるとして実行可能(容易)か
③解決したらどれだけの効果があるか
ビジネスにおいては解決できる問題なのかどうかが大切で、解決できない問題にリソースを割くことは良くない。もちろん、研究者が研究において難問にチャレンジすることは良いことで、それは人類の進歩に繋がるからだと筆者は言っている。
解決できる問題に焦点を当てるというのは記事の最初の方でも書いた、結局資源は有限なので、説けない可能性が高い問題にエネルギーを割いても意味がないどころか、害悪ですらあるということかもしれない。
2つ目は実行がどれくらい可能であるかというところである。実行可能性を考えると、必ずしも大論点から解くことが正しいことではないかもしれない。問題を解くときは「重要な問題を解く」ことと「解ける問題を解く」の2つのパターンがあって、後者の方から手をつけると上手くいくことが多いらしい。前者は時間がかかりすぎたり、途中で壁にぶつかって解決にいたらないケースがあるからだそうだ。
3つ目は解決したらどれだけのインパクトがあるのかどうかである。一生懸命時間やお金を投資しても会社に対するインパクトが小さければ、やる意味がないとまで言わないが、重要度は低い。
論点の仮説を立てるためにどのようなアプローチがあるか?
論点の仮説を立てる3つのアプローチ
- 質問をして相手の話を聞く
- 仮説をぶつけて反応を見る
- 現場を見る
大切なのは、与えられてた問題点を鵜呑みにせず、「本当の論点は何か」と考える態度である。
論点が見つかったら構造化して確認するのもいいし、そこに決まりはなく、コンサルタントに合う方法でやるのが良いらしい。ある人は論点を羅列し、グルーピングしたり、それこそロジックツリーをつくったり。
論点思考力をつけるためにはどうすればいいのか?
本当の問題は何であるか?
を常に考える姿勢が大切である。繰り返しになるが、真の問題は何だろうか?と考える問題意識が基本となる。
そのマインドを根底に置き、筆者は次の3点から論点思考力を高めることを推奨している。
視野・視座・視点の3要素で論点思考力を高める
視野を拡げるためには普段あまり気にしていないことに注意を向けてみる。
例えば、商品開発力に定評のある企業であれば、逆に生産現場や営業現場の視点でものを見てみるといったことである。
視座は2つ上のポジションで物事を考えてみることである。いきなり社長まで視座を高くすることは難しいし現実的ではない。平社員なら課長くらいの立場になって考えることで、自分に足りないものが分かったりする。
視点は色々な切り口から考えるということである。筆者は主に10個のパターンを持っているらしい。
- 逆から考える
- 業界最下位だったらどうするか
- 現場目線で考える
- 両極端に振って考える
- ロングレンジで考える
- 自然界からの発想で考える
- 日常生活の発想から考える
- アナロジーからの発想
- 顧客視点で見る
- 取りの眼・虫の眼で考える
また、反対者の意見を想像することで、論点を深めることもできるようだ。
まとめると、
▶︎本当にそれが論点なのか?という疑うマインドセットをする
▶︎論点の仮説を立てる
▶︎絞り込みや全体像での確認、また論点を練り直す
▶︎論点の検討
という順序だろう。ざっくりとですが笑
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今日は以上になります。
ありがとうございました。
ホットミルクに浸して食べるチョコレート! ~ ボンヌカフェ(鎌倉店)~
今日は鎌倉にあるボンヌカフェに行ってきました。
色々な種類の生チョコがあるのですが、それをホットミルクに浸して食べれるお店です。
あつあつのミルクにチョコレートを溶かしながら食べる、ありそうなグルメですが、
始めて食べました。
美味しかったです!
生チョコはもちろん、チョコレートを食べ終わった後、チョコが溶けた温かいミルクも冷えた体を温めてくれる、ほっとさせてくれるドリンクでした。
もし、鎌倉にいく機会があればぜひ立ち寄ってみてください!
ボンヌカフェ 鎌倉店(Bonnel cafe) (鎌倉/チョコレート) - Retty
東京の十条にもあるみたいですね。
初めまして
みなさん、初めまして。
現在、大学生のシルクと申します。
このブログでは、自分の読んだ本や日々の気づき・学びのアウトプット、また、おすすめのグルメについて紹介していけるようなブログにできたらなと思います。
考えや学びはディスカッションをすることでより磨かれていったり、良いものになっていくこともあると思うので、何かあれば気軽にコメントしてみて下さい。なるべく返信しようと思います。
どうぞ、よろしくお願い致します。